クールなヒーローに甘いお菓子を。
▼第5章
* 始まる関係
「そっかー!やっとだね!おめでとう〜っ」
「長かったね。おめでとう、2人とも」
次の日の昼休み。
いつものように4人で集まったタイミングで、真希と白咲くんに朔と付き合ったことを報告した。
2人とも喜んでくれてるのはいいんだけど…。
「"やっと"?"長かった"?え、どういうこと?」
2人の言動に物凄く違和感。
そんな私の発言に対し、当の2人はキョトン顔。
かと思えば、
「え、まさか本気で気付いてなかったの?」
「だから言ったじゃん!鈍感なんだって」
何やら2人で話し始めた。
「あぁ、そういうこと」
「え?なんで朔は理解できてるの!?」
仲間のはずだった朔までもが状況を理解し、最後まで私は謎のままだった。