クールなヒーローに甘いお菓子を。
「朔ー!2人とも来たよー」
「あ、いらっしゃい」
2人を連れてリビングへ行けば、キッチンから朔は顔を出した。
「わ、白咲くんもそうだけど、本郷くんが私服なの凄く新鮮っ」
「それを言ったら俺だって江原さんの私服新鮮だよ」
「それを言ったら私も白咲くんの私服新鮮だよ?」
「え、じゃあ俺からしたら真希ちゃんと千秋ちゃんの私服新鮮ってことになる?」
顔を合わせた瞬間から変な会話。
それがなんだかおかしくて、4人で目を合わせてると思わずみんなで笑ってしまった。
「座ってて!今お茶淹れてくるから」
そう真希と白咲くんに告げて、私と朔は一旦キッチンへ。
「あ、ちあ。なんか焦げそうだったからオーブン止めといたよ」
「え!嘘!?」
入ったところで、朔のその言葉に慌ててオーブンに駆け寄った。