クールなヒーローに甘いお菓子を。
「ああいうの、妬かないの?」
「相手が蓮司じゃなかったらすぐにでも割り込むところだよ」
「我慢してるってわけね」
「…まぁ、そんな感じ」
朔と真希は2人で何やら雑談中みたい。
「…あ、もうこんな時間か」
ふと時計を見れば、もう18時になろうとしていた。
「2人とも、晩御飯食べていかない?」
「え、いいの?」
「じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
私の提案に、真希も白咲くんも賛成。
「朔、いいよね?」
「あぁ。材料も多めにあるはずだから」
朔はそう言いながらおもむろに立ち上がり、キッチンへ行く。
「卵と牛乳と食パンは確実にあるよ」
「うん、それはフレンチトースト用な」
私も後に続いた。