クールなヒーローに甘いお菓子を。



「ああいうの、妬かないの?」

「相手が蓮司じゃなかったらすぐにでも割り込むところだよ」

「我慢してるってわけね」

「…まぁ、そんな感じ」




朔と真希は2人で何やら雑談中みたい。




「…あ、もうこんな時間か」


ふと時計を見れば、もう18時になろうとしていた。




「2人とも、晩御飯食べていかない?」

「え、いいの?」

「じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」




私の提案に、真希も白咲くんも賛成。




「朔、いいよね?」

「あぁ。材料も多めにあるはずだから」



朔はそう言いながらおもむろに立ち上がり、キッチンへ行く。



「卵と牛乳と食パンは確実にあるよ」

「うん、それはフレンチトースト用な」



私も後に続いた。



< 258 / 265 >

この作品をシェア

pagetop