クールなヒーローに甘いお菓子を。
冷蔵庫を開けると材料はバッチリ。
昨日買い物をしておいてよかった。
「ちあはサラダ作って」
「うん」
いつも通り、私はサラダを担当。
朔も材料を取り出し調理を始める。
「なんか、夫婦みたいだね」
「………へ?」
そんな突然なことを言い出したのは、私でも朔でもなくて。
「家の中での千秋と本郷くんの会話って、恋人っていうより夫婦だよ?」
カウンター越しに顔を覗かせた真希だ。
「俺も来てから思ってた」
真希に続けて白咲くんも顔を覗かせそんなことを言う。
「な、何言って…」
突然そんなことを言われて顔が赤くなり始めてるだろう私。
隣にいる朔といえば、そんな私を見て楽しそうにクスリと笑っている。