クールなヒーローに甘いお菓子を。
「本郷くんは確信犯かな?」
「さぁ、どうでしょう」
真希の質問にも楽しそうに答える朔。
「ま、ちあのお母さんには宣言したけどね」
「ちょ、朔…っ!」
オマケにそんなことまで話してしまうものだから、真希と白咲くんのこの後の表情は言うまでもない。
「わ、美味しそう〜!」
それから数十分後。
朔特製のハンバーグとトマトスープがテーブルに4つ並んだ。あとサラダも。
「お弁当見てたから料理上手なのは知ってたけど、本当に何でもできちゃうんだね」
「嫌味なくらいなんでも出来るもんな、朔って」
感嘆の声をあげる2人に、何だか私まで嬉しくなる。