クールなヒーローに甘いお菓子を。
「これからも、ずっとこうしていこうな」
「え?」
洗い物を終え、手を止めた朔がこちらを向いた。
「こうして2人で過ごして、たまには友達呼んだりしてさ。一緒にいようよ、ずっと」
「…っ!」
それは、あまりにも嬉しすぎるセリフで。
「なんか、プロポーズみたい…」
「バーカ。本番はもっとちゃんと言うよ」
クスッと笑って私の頭を撫でる朔が、たまらなく愛おしく思った。
「朔?」
「ん?」
「好き」
「うん、俺も好き」
どちらからともなく、距離を縮める。
2人の唇が重なった時、思った。というより感じた。
幸せだなって。