クールなヒーローに甘いお菓子を。
*何って、恋人ごっこ
***
そして次の日。
「…は?お前、何してんの?」
日曜日だから朔は早く起きてこないだろうと踏んだ私は、朝ご飯を作ろうとキッチンに立っていた。
そしてその行動は、起きて来た朔の目を丸くさせている。
そんなことになっているのは確実に、昨日で私の料理のレベルを知ったからだろうけど。
「安心して!これだけはまともだから!」
私のその言葉に朔はテーブルを見ると、「なるほど」と何か納得した様子で呟いた。