クールなヒーローに甘いお菓子を。




「俺が昼飯作るの面倒だからこの店に来たわけ。なのになんでお前が払うの?」



そして、さも当たり前かのようにそう言ってのけた。





や、でも…。



「元はと言えば、私が買い物に付き合わせたわけだし」

「んなこと関係ないでしょ」

「でも、」

「いいから黙ってお前は奢られてろ」




ピシャリと言われ、これ以上私は何も言えなかった。




朔は何も言わず私の分も払ってくれた。




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