クールなヒーローに甘いお菓子を。
「───…できた!」
しばらくして、私の方はフレンチトーストが完成した。
当然だけど、私より後から作り始めた朔はまだ作ってる途中。
とりあえずフレンチトーストをお皿に盛って、テーブルに並べておいた。
「ちあ、着替えてきなよ。もう少しかかるから」
「そう?じゃ、そうするね」
朔にそう言われて、まだ部屋着だった私は部屋に戻って制服に着替える。
肩下くらいの髪は、毛先が少し跳ねていたから軽くブローして。