クールなヒーローに甘いお菓子を。



笑って、普通に喋ってる。




ただ、強がってるだけ。


心はもうボロボロだろうに。





────ポン、と




強がるちあの頭に手を乗せる。


できるだけ、優しく。




「…え?さ、く…?」


少々驚いてはいたものの、一瞬瞳が大きく揺れたのを俺は見逃さなかった。




「泣きたい時は泣くのが一番。1時間目くらい授業サボったって構わねぇだろ」


「………」





< 88 / 265 >

この作品をシェア

pagetop