クールなヒーローに甘いお菓子を。



***




「きゃーっ。本郷君っ!」

「こっち向いてぇー」



次の日も、いつものように鳴り止まない朔への黄色い声。


今はお昼休みのこの時間。




朝じゃないのにこの有様なわけで…。



「本当凄いね、本郷君。アイドル並みじゃん」

「ねー」


食堂でこの騒ぎを見ている私と真希は、そりゃもう他人事のようにその様子を眺めてた。



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