キミじゃなきゃダメなんだ
「うーん...そうだね。そうかもしれないけど」
私も汐見先輩のこと、いい人だなぁ、素敵な人だなぁ、って思ってるし。
普通、とか一般的に、とかはよくわかんないけど。
こういう場合、付き合っちゃう人の方が多いんだよね。
それは私もわかってるんですよ。
私がおかしいことはね、ちゃんと。
けど、でも....を繰り返していると、チョコちゃんは突然ビシッと人差し指を向けてきた。
うお、なんだ。
「チョコちゃん、人に指差すものではないよ」
「大体さぁ。あんた何様なのよ。前も言ったけど、あんな優良物件、今後現れないからね?」
「あ、はい。わかってます」
チョコちゃん恒例のお説教タイムが始まった。
もはや二日に一度の頻度で行われている。