キミじゃなきゃダメなんだ
「...ハッタリだってバレたら、どうするつもりだったの」
「そのときはそのときですよー」
「....」
アハハ、また黙られた。
まぁ、それが私だもん。
とりあえず首を突っ込んじゃうんだもん。仕方ないよね。
今日は特に、イライラしてたし。
むしろ、あのおっさんをストレス発散に使っちゃったのが、申し訳ないくらいだよ。
イケメンさんが何故か私をじっと見つめている中、私達が降りる駅に着いた。
プシュー...と扉が開いて、里菜とチョコちゃんと電車を降りる。
被害者の女性も、あのイケメンさんも一緒に降りた。
同じ駅だったのかぁと思っていると、チョコちゃんが「マル」と私の肩を叩いた。