キミじゃなきゃダメなんだ
「だいじょーぶ」
「ありがと!ハァー、やんなっちゃうよぉ、もう。三時間も続けて外なんてさー」
今日は比較的日差しが強いもんな。
私は里菜ほど念入りに日焼け止めは塗ってないから、塗り直そうとも思わないけど。
てゆーか、そこまで日焼けを気にしてない。
色白ってわけでもないし。
こんなんだから私、可愛くならないんだろうな。
可愛くなれるように頑張ったら、せめて先輩の友達として、文句は言われないようになるかな。
....頑張るべき、なのかな。
「おーい、マル~?」
気づけば、目の前に里菜の顔があった。
不思議そうな顔をして、私の顔をのぞきこんでいる。