キミじゃなきゃダメなんだ
「じゃあ今日は、三人で帰ろうね?」
「....うん」
「なぁーにその顔ぉ。んもー、教室じゃあんまり話せないから、今日はたくさん先輩のこと話してもらうからね、マル!」
「....話すことなんてないもん」
「吐かせてやりますー」
ねー、チョコちゃん!と、里菜は席について携帯を見ているチョコちゃんに話しかける。
....うう。
今はなんか、先輩のこと考えるの、ダメなんだよね。
どうしても、昨日のこととかも色々、思い出してしまう。
思い出して、ドキドキしてしまう。
まだ、先輩とは友達のまんまでいるつもりだったのに。