キミじゃなきゃダメなんだ

...私は今、先輩をどう思ってるのかな。

このドキドキは、『すき』からくるものなのかな。



そしてそれは、先輩が私に向けてくれる『すき』と、同じくらいの気持ちなのかな。



....同じじゃなきゃ、きっとどこかで、またすれ違う。先輩を傷つける、と思う。

あんなに真剣に想ってくれてるんだもん、私もできる限り、真剣に考えたい。


....なんて。


らしくないことをぐるぐると考えて、見事に迷子になっている。


ついさっき、暗くなるくらいなら考えるのやめようって、決めたはずなのに。


やっぱり馬鹿だなぁ、私。



「チョコちゃんの、そのメールのお相手も！そろそろお聞きしたいよ！いい加減！」



私がまた(珍しく)物思いにふけっていると、里菜が若干ウザいテンションで、チョコちゃんに話しかけていた。


チョコちゃんはあからさまに眉を寄せて、「嫌」と言う。