キミじゃなきゃダメなんだ
サラリと流れるような仕草で、彼は私の膝に絆創膏を貼っていった。
「......」
ふと、彼が顔を上げる。
私はすっかり見惚れていて、反応するのに時間がかかった。
絆創膏はもう、張り終えていたみたいで。
私は慌てて、お礼を言おうとした。
「...あ、あり...」
「丸岡百合さん」
えっ。
なんで名前、と私が思うより早く。
目の前のイケメンさんは、私を真剣な目で見つめて、さらに言ったのだ。
「好きです。付き合ってください」
と。