キミじゃなきゃダメなんだ
あれだ、あのすげー美人の。
でもすげー上から目線だったムカつく先輩。
そうだ、三回目だ三回目。
特徴的な綺麗な声だったから、印象に残ってて、すぐにわかった。
それで、えーと、ちらっと見えた横顔は.....あの子だよね。
本田さんに仕事を押し付けようとしてたのを、私が注意した、あの女子。
他のクラスメイトがいる教室で、偉そうに説教しちゃったもんな。
恨み買われてても仕方ない。
私も、あれはちょっと悪かったな~って思ったんだけど。
あの翌日、女子からの総スカンも覚悟してたのに、思いの外なんにもなかったから、すっかり安心してた。
こんな形で仕返しを受けるとは......。
「...........」
なんかもう、ちょっと笑えてくる。
この水の量、絶対バケツをひっくり返したに違いない。