キミじゃなきゃダメなんだ
「....辛いことも、あるでしょうけど。せっかく『友達』になったんだもの。諦めないで、頑張ってね」
「.....はい」
声が、震えた。
頑張りたい。
頑張って、先輩と『友達』続けたい。
今まで私は、先輩と友達になったことは、先輩にとって負担になってるんじゃないかって、ずっと思ってた。
先輩が私のことを好きだとしても、それでも、こんなのってやっぱりおかしいし。
『宙ぶらりんでもいい』って先輩は言ったけど、絶対そんなことない。
苦しいに決まってるし、今でも私は先輩を傷つけてるんじゃないかって、怯えてる。
....だけど。
私と『友達』になってる日々を、先輩が楽しいって思ってくれてるんなら。
私にとっては、それで充分だ。
先輩との日々を、絶対守りたいって思える。
負けたくないって思える。