キミじゃなきゃダメなんだ


「....辛いことも、あるでしょうけど。せっかく『友達』になったんだもの。諦めないで、頑張ってね」

「.....はい」


声が、震えた。


頑張りたい。

頑張って、先輩と『友達』続けたい。


今まで私は、先輩と友達になったことは、先輩にとって負担になってるんじゃないかって、ずっと思ってた。


先輩が私のことを好きだとしても、それでも、こんなのってやっぱりおかしいし。

『宙ぶらりんでもいい』って先輩は言ったけど、絶対そんなことない。


苦しいに決まってるし、今でも私は先輩を傷つけてるんじゃないかって、怯えてる。


....だけど。



私と『友達』になってる日々を、先輩が楽しいって思ってくれてるんなら。



私にとっては、それで充分だ。

先輩との日々を、絶対守りたいって思える。

負けたくないって思える。


< 198 / 549 >

この作品をシェア

pagetop