キミじゃなきゃダメなんだ
....いやまあ、私も同じ状況だったんだけど。
『マルって、汐見先輩とどーゆう関係なの!?』
『あのときのピース、マルに向けてたんでしょ!?』
とかなんたらかんたら、同じクラスの女子たちに訊かれまくった。
私も私で『友達だよ』で通したけど。
....そのとき私は、ちょっとだけ寂しいなと思った。
なんでかな、とか。
ちょっと考えて、照れた。
...なんで、だろーなぁ。
「好きなんでしょ?」
体育祭から三日後の、昼休み。
里菜の言葉に、私は飲んでいたイチゴミルクを吹き出しそうになった。