キミじゃなきゃダメなんだ


『だってデートだよ!?しかもマルはイケメンの隣を歩くことになるんだよ!?』

『うっ.....』


そ、そうだった。

汐見先輩は、誰もが認める顔面偏差値高い系男子だ。

学校の人たちはもはや気にならなくなってきたとはいえ、外に出るとまた色んな人の目に晒されるわけで。


先輩の私服姿、さぞ格好いいことだろう。

大丈夫かな私。髪型的にモデルの隣を歩くシイタケにしかならないんじゃ...


やばい、一気に気が重くなってきた。


私たちはまだ一応付き合ってないとはいえ、男女がふたりで遊園地に来てるんだから、ハタから見たらカップルに見えちゃうわけで。


『うええ...汐見先輩に申し訳ない。周りのひとに先輩の趣味が悪いって思われてしまう...!』

『それはもうリナ達が思ってるから気にするだけ意味ないと思う』

『お前真顔で言うのやめろよ....』


さすがの私もちょっと落ち込んじゃうだろ!



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