キミじゃなきゃダメなんだ
「.....心配なのも、あるけどさ。わかんない?」
「....何が...?」
「....少しでも長く、一緒にいた...」
「キャハハハ、ぶっ!うわぁっ」
「!?」
子供の声だ。
先輩の言葉が終わるより先に、私の背中に何かがすごい勢いでぶつかった。
「うわぁっ」
その勢いに押されて、前のめりに倒れる。
え、何!?あ、子供!?
途中で気づいたけど、遅かった。
バターンと派手に転んで、びっくりする。
うわあ、マジですか。
遊園地でもこけちゃうのかよ!私、運無さすぎないか!?
座り込んだまま振り返ると、小学生くらいの男の子が、どうしていいかわからないという顔で立ち尽くしていた。
一体どこの子だい、君は。