キミじゃなきゃダメなんだ



「カッコいいねえ、汐見先輩」



私の肩の上から、里菜が唇を尖らせて先輩を見つめる。


う...見てたの、バレた。

自分から友達になりましょうって言っといて、なんて不誠実な奴なんだ、私は。


「あんなひとに告られるなんて、マル、いいなぁ~。リナのタイプじゃないけどぉ」

「...そーですか」



里菜のタイプは、もっとチャラチャラした男子だ。さらには年上好き。


チョコちゃんは意外にも、年下と付き合うことが多い。

子犬みたいな男の子が好きなんだって。




< 37 / 549 >

この作品をシェア

pagetop