キミじゃなきゃダメなんだ
★6
┗告白って難易度高くないですか?
「おはよー」
先輩とのデートの翌朝。
いつも通り、駅のホームで電車を待っていた里菜とチョコちゃんに、元気よく挨拶した。
ぶんぶんと手を振ってふたりのもとへ行く私に気づくと、里菜はカッと目を見開いた。
「マルー!おはよ!昨日どうだったの!!」
「え、どうって...えーと、楽しかったよ」
「ちがーう!何もなかったの!?何も思わなかったの!?デートまでして!汐見先輩に対する気持ちに変化はなかったの!?」
「.........」
なかった。
....わけではない。
うん。変化というか、やっと認めることができたというか。