キミじゃなきゃダメなんだ
「...つまり?里菜は、私を理由に松原先輩と話したいってわけだ」
「まぁ、そうなっちゃうのかなぁ~!」
えへっとウインクをかましてくる里菜。
でも可愛い。悔しい。
里菜は一般的に見ても、充分可愛い部類に入る顔立ちをしている。
チョコちゃんが綺麗系なら、里菜は可愛い系って感じ。
「ね、行こ?リナの恋の手伝いをするつもりでさっ、ね?」
「...わかったよ」
「やーん、マル大好き!」
調子のいいやつめ。
すると、いつの間に私たちの話を聞いていたのか、チョコちゃんは
「あたし、パスね。先教室行っとくから」
と言った。
そして、さっさと歩いていく。
さすがチョコちゃん...自由だ。