キミじゃなきゃダメなんだ


「お、なになに?一年生?」

「は、はい」

「ヒサが女子の後輩と知り合いとか、めずらしー!なぁ、どういう関係?実は彼女ー!?」


ワハハハ、と松原先輩は楽しそうに笑う。

おおお、テンションたっけえ。


...てか、彼女!?

ち、違う!

そういう話題は、今の私たちにタブーすぎる気がする!!


汐見先輩を見ると、迷惑そうに眉を寄せて松原先輩を見ていた。

私はとっさに松原先輩に向き直って、「いえ!」と言ってしまった。


「ま、丸岡です。汐見先輩の...お、お友達です!!」


うわぁ。

さ...最悪。

もっとサラッと流せばよかった。

だけど、私にそんな会話テクニックはない。



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