キミじゃなきゃダメなんだ


「百合だって僕が怒ったら喜ぶじゃん」

「へ、変態みたいに言わないで下さい!」

「変態な百合も好きだよ」

「先輩大丈夫!?今日は一段とやばいですね!!」


どんな口説き文句だよ!このひとほんとに躊躇いも見境いもねえ!


私が思わずため息をつくと、彼は面白そうに小さく笑った。


やっぱり、テンション上がった先輩は手に負えない....。


ちょっと疲れたので、お弁当を再開する。

なんかあと、話すことなかったっけ。


「あ、そうですよ。もうすぐ冬休みですよね」

「そうだね」

「.....そ、れでですね、あのですね」

「うん」


先輩はお弁当を食べながら、「何?」という顔をする。



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