キミじゃなきゃダメなんだ
「....バス停でフラれたとき、もう諦めようと思った。けど友達になることで君に近づけるんなら、それでもいいと思った。....今でも、後悔はしてない」
....先輩、優しすぎるよ。
チョコちゃんの言った通りだ。
先輩は、覚悟してたんだ。
本気なんだ。
でも、私はそれに応えられる自信がない。
いつまでも友達のまんま、先輩を宙ぶらりんにさせておくなんて、耐えられない。
だって先輩、いいひとだもん。
素敵なひとだもん。
私なんかには、もったいないよ。
「....怖いんです」
いつの間にかにじんできた涙をこらえながら、声を絞り出す。
先輩は何も言わず、私の次の言葉を待ってくれていた。