I先輩
 


たか先輩は千彰先輩に向かって笑った。



「だって、有名だったじゃん"男好きの佐倉美央"って。
けど俺が別れてから聞いた時は確か3股だったけど…そっかぁ…本当は4人だったのか…すげーなあいつ!」

「お前、バカじゃねーの!?知っててなんであんな奴と…」

「決まってんじゃん、惚れてたから。それ以外何があんだよ」



堂々と言うたか先輩は、少しだけかっこよく見えた。

そうだよ…たとえどんなに最低な人でも、好きになっちゃったら終わりなんだ

もし…もしも、カズ先輩が悪い人でも…わたしはきっと、惹かれていたと思う。

だから"恋は盲目"なんだ



「はーマジすっきりした!」



たか先輩が両手を上に上げて伸びをした。



「やっと、本音で話してくれたし
これからは罪悪感とか感じなくていーから、もう避けんなよ」

「ばか、罪悪感なんて感じてねーっつったろ」



いつの間にか、二人が普通に会話しいる。

仲直り…した、ってこと?


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