I先輩
 


「ことりちゃん見かけによらずSー」



しぶしぶカズ先輩がわたしにおかしをくれた。



「ふふっ、おかし」



わたしはにやけながら窓側の椅子に座った。

5階なだけあって見える景色は絶景だった。



「ここ、わたしの特等席にしてください!」



二人は物凄い勢いで頷いた。



「じゃあ、一緒に食べましょうか、おかし」

「やったー!ことりちゃんやっさしーいっ!!」



カズ先輩が満面の笑みで近づいてきた。



「大好き」



―チュッ


「え……」



わたしはほっぺをおさえた。

今…何された!?



「カズそのクセいー加減やめろ」

「いーじゃんっ」


キスされたぁあ!?



「へっ…変態ぃいっ!!!」



しかも今"クセ"って…色んな人にこんなことしてるの!?



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