I先輩
《6thlove》

永遠の約束

 


「ごめんことりちゃん、今日俺先帰るわ」

「あっ、はい…」



あの日以来、なんだかカズ先輩はわたしの目をあまり見てくれなくなった気がする…

気のせいかもしれないけど…

最近、一緒に帰ってないし…



「なに、ケンカした?」



梨乃ちゃんが腕を組んで、部室を片付けていたわたしを見下ろす。



「べつに…何もないよ」

「何もなさそうじゃなかったけどな」



机に肘をつきながら、千彰先輩が言った。



「もとはと言えば、千彰先輩が変なこと言うからっ…!」



千彰先輩が、あんなこと言うから悪いんだ。



「あ?好きな奴に好きって言って何が悪いんだよ」

「………っ…!?」



そんな、みんなの前でハッキリ言わなくても!



「二人の間が気まずい原因は…三角関係、ですか」



槇先輩が鼻でフッと笑う。



「え、なんかドラマみたいじゃん!」



梨乃ちゃんも、槇先輩も…

なんかおもしろがってない?


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