I先輩
 


でも、カズ先輩は千彰先輩がわたしのこと……そういう風に思ってるって、知らないと思はずなんだけど…



「あ、カズ?」



"カズ"っていう名前に反応して、千彰先輩の方を見ると、携帯電話を耳に当てていた。



「千彰先輩…!?」



千彰先輩は、人差し指を口に当ててる

静かにしろ、ってこと?



「今さー、部室に俺と琴璃、二人きりなんだけど…」



梨乃ちゃんと槇先輩は顔を見合わせてため息をつくと部室を出ていった。



「じゃーね琴璃」

「頑張って下さい」



二人はそう言うと出て行ってしまった。



「ちょっ…!まっ「俺が、なんかしても恨むなよー?側にいないお前が悪い」



そう言って千彰先輩が電話を切った。

今、本当に二人っきりになってしまった…

てか、なんかって何!!?



「さー、これからどーすっか」

「あの…っ」



千彰先輩が椅子から立ち上がってこっちに向かってくる


< 121 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop