I先輩
カズ先輩、なんでそんなこと聞くの?
「わたしが好きなのはっ…カズ先輩だけで…これからもずっとずっとずっと…」
そこまで言った所で、カズ先輩に抱きしめられた。
「あー!なんだよもう!!」
「せんぱい…?」
頭をぎゅっとおさえられてて、先輩の顔が見えない
「わかってんだよ、わかってんだけどっ…俺、ガキだから不安になんじゃん」
素直に本当のこと言えば良かったのに、嘘ついて先輩を不安にさせて、ガキなのはわたし…
「ことりちゃんにとっては小さいことでも、俺にとってはすっげー大きなことなんだよ
だから…嘘とかつかないで欲しかった」
先輩の手が少し揺るんで、わたしは顔を上げて先輩を見上げた。
「ごめんなさい…」
「やっぱ無理!」
「え!?」
そう言ってカズ先輩は再びわたしの顔を自分の胸におさえつけた。