I先輩
 


「だいたいっ!先輩方は友達に部活のことを説明する時、恥ずかしくないんですか!?」

「「別に」」



わたしがこんなに必死にしゃべってるっていうのに、二人はのんきにゲームをしていた。



「つか逆にうらやましがられるし…くっ、カズ強っ!」

「普通に楽しいしー…うわ、ちあき弱ぁー」



わたしはだんだんと怒りがこみあげてきた。



「もー!!ちゃんとした目的を作りましょうって言ってるんですーっ!!!」



先輩たちを椅子に座らせて、わたしはおっきなホワイトボードを持ってきた。



「では、これから何をするか考えましょう」

「はい」



千彰先輩がスッと手を挙げた。



「はい、千彰先輩」

「ゲーム」

「………他!」

「はいはーいっ!」



今度はカズ先輩がバッと手を挙げた。



「はい、カズ先輩」

「水泳部の見学ー!」

「…水着見たいだけでしょ」



先輩たち…全くやる気ない!!!



「もー何かいい案…」

「じゃー今日はとりあえず保留にして明日考えようぜ」

「そーしよー!」



なんでそうなるのっ…




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