I先輩
《2ndlove》
廃部の危機!?
「こんにちー…は?」
ある日の放課後、部室に入ると先約がいました。
サラサラした黒髪で、メガネをかけた紳士な感じの男の人…
男の人は私に気付くとニコッと笑った。
「あぁ、こんにちは。
会うのは初めてでしたね夏目たちから君のことは聞いてますよ。
僕は3年D組の槇といいます」
槇先輩はよろしくと言ってまたニッコリ笑った。
もしかして…部活に勧誘された時、二人が言ってたもう一人の部員って…
「あ…あのっ…先輩もあいら部の…?」
短刀直入に聞いてみた。
「僕は生徒会と掛け持ちなんです。」
生徒会って…
そう言ってメガネを少し上にズラした先輩は…確かに、頭よさそう
「優等生だもんねー、マキ先輩はーっ!」
「う、わっ!?」
机の下にはいつの間に居たのか、カズ先輩が体育座りしながらおかしを食べていた
「ことりちゃん、今日は水玉チェックか…」
「やっ…なに見てるんですかっ!!」
わたしは慌ててスカートをおさえた。