I先輩
「じゃーみんな行ってくる♪」
「あのっ…!」
わたしは先輩を引きとめた。
「わたしも、ついて行っちゃだめですか…?」
わがままなこと言ってるのはわかってるけど…
廃部になるかもしれないって時に、黙ってここで待ってるなんて出来ない。
「いーよ、行こっか」
「はいっ!!!!」
わたしとカズ先輩は部室を出た。
「でも、ちゃんと部員は5人集まってるわけだし…大丈夫ですよね?」
理事長室までの長い廊下
カズ先輩の顔を横目で見ると、いつもみたいにニッコリ笑っていた。
「うん、きっと大丈夫」
安心をくれるカズ先輩の言葉に、ほんとに大丈夫だって思えた。
「あの…そういえばカズ先輩と理事長の関係って、なんなんですか?」
実はあれからずっと気になってた。
この前梨乃ちゃんが言ってたこと…
「ん?あーことりちゃんはまだ知らないのか…」
「はいっ」