I先輩
 


ゆっくり目線を上にあげていくと…



「…よっ」



…………だれ?

黒髪で少し目つきが悪くて、すごく背の高い男の人が立っていた。

わたしは口をポカンとあけてその人を見た



「……ぶふっ!」

「?」



すると突然男の人がお腹を押さえてしゃがみこんだ。



「ちょ…アホ顔」

「アホッ…!?」



なにこの人!失礼!!



―バンッ



すると今度は男子トイレのドアが勢いよく開いて

茶髪で少し襟足の長い、耳にピアスをいくつもあけてる男の人が出てきた。

耳…いたくないのかな?



「女の子にしつれーだろぉ、ちあきー」

「つかお前なにトイレから出てきてんだよ」



"ちあき"と呼ばれた男の人はひらすらお腹を抱えて笑ってる

この人たち…一体なんなんだろ



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