I先輩
とめどなくほっぺを伝う涙
それをを拭うように先輩はわたしの頬にキスをした。
……先輩の、クセ
「えっ…と、わたしっ教室戻ります!!!」
これ以上先輩と二人でいたらだめだ
わたしは走って保健室を出た。
前に、梨乃ちゃんが言ってたことを思い出した
『梨乃が夏目先輩のこと好きなの知ってるくせに』
そうだよ、だって…カズ先輩は梨乃ちゃんの好きな人で…
思ってることとは反対に
わたしの心臓は今までと違ってドキドキと動き始めていた。
どうか、この気持ちが大きくなりませんように…