I先輩
 


「ま、良かったじゃん、な」



千彰先輩がわたしの方を見て言った。

千彰先輩は、前にわたしが相談した時から気づいてたのかな?

わたしの好きな人がカズ先輩だって

でも本当、良かった…



「……って!よくないです!!」

「え!?良くないの…?」



カズ先輩がうるんだ目でわたしを見る



「え、あ、違うんですっ!
そうじゃなくてっ…」



カズ先輩の彼女になれたことは良かったんだけど



「千彰先輩、たか先輩と仲直りしてください!!」

「は?」



わたしが言うと、千彰先輩はあからさまにめんどくさそうな顔をした。

そんな顔したって、だめなんだから



「ちゃんと、二人で話し合ってください」

「……なんでだよ
っつーか、お前に関係ねぇじゃん」

「関係あります!!」



関係…あるよ

わたしにだって関係ある


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