I先輩
 


「じゃんっ!」



そう言ってカズ先輩が袋からとりだしたのは…



「マヨネーズ…?」

「そ!これさえかけりゃなんでもウマくなるって」



まさに…魔法の調味料!!



「すっ、すごいですカズ先輩!」



思わず拍手する

そうだよね、確かにマヨネーズかけたらどんなものだっておいしくなる

わたしには思いつかなかった…!



「…あの、あたしら作んのスイーツなんで。
それ、使いませんから」



梨乃ちゃんがマヨネーズを指差して言う。

あ…そっか……

しょっぱいのは…いらないのか



「あれ、もしかして俺…役立たず?」

「はい」



梨乃ちゃんがキッパリと言い放った。

カズ先輩は落ち込んで家庭科室を出て行ってしまった。



「あーぁ、梨乃ちゃんがハッキリ言うからぁ…」

「ってか、あんた何してんの?」

「え?」


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