花明かりの夜に
「以前話していた、身寄りのない子どもたちのための施設なのだけど、ぜひ次の事業として行いたいと思う。相談に乗ってくれる?」
「若さま……」
沙耶は思わず馬上で振り返った。
「もちろんです」
「そうか、よかった」
紫焔はにっこりほほえんだ。
「沙耶が関われば、いい施設になるだろう。
――さぁ、花嫁さまのお帰りだ」
おどけて言うと、門をくぐった。
「若さま……」
沙耶は思わず馬上で振り返った。
「もちろんです」
「そうか、よかった」
紫焔はにっこりほほえんだ。
「沙耶が関われば、いい施設になるだろう。
――さぁ、花嫁さまのお帰りだ」
おどけて言うと、門をくぐった。