「好き」を乗せた紙ヒコーキ
部屋の電気をつけ、窓のカーテンを閉めようとしたとき、ふと気づいた。
隣の家の、あたしの部屋と向かい合わせにある部屋に電気がついていた。
それに窓も同じ場所。
今まで空き家だったからいつも真っ暗だったそこの部屋。
電気がついているだけで、なんだかすごく嬉しい。
誰の部屋なんだろう。
裕司さんかな?
それとも波留?
真っ暗だった隣の家にあかりがついて、またこの町が賑やかになった気がした。
しばらくすると、向こうの部屋の電気が消えた。
寝たのかな?
あたしも寝ようかな…
カーテンを閉め、電気を消し、ベットに潜る込んで、天窓から星を見る。
今日は星がたくさんある!
いい夢がみられそうだな…