「好き」を乗せた紙ヒコーキ
こうやって自分を見直したりすると、自分のダメなところや良いところが見えてくる。
今日1日の中で、反省しないといけないことだって浮かんでくるし、次からは気をつけようって思えるようになるんだ。
だからあたしは、この縁側が好きなんだ。
木のぬくもりと太陽のあたたかさを感じてゆっくりできる、この縁側が。
「亜弥、お隣の空き家にトラックが止まってるわ」
庭で洗濯物を干すママが、庭の茂みの間から隣を覗いていた。
ママは新しい事に敏感。
洋服の流行もだけど、近所の誰かが新車を買ったこととか、誰かが髪の毛を切ったこととか。
どうでもいいことに興味をすぐもって、
すぐ飽きる。
あたしはそれの反対。
洋服の流行は別として、誰かが新車を買おうが、髪を切ろうが関係ない。
っていうか、誰もがそう思うと思う。
「誰か引っ越して来たの?」
「多分そうだと思うわ。どんな人かしら〜?」
ママはそわそわしていて、興奮している。
洗濯物を干すときも鼻歌を歌いながら干していて、なんだかとても可愛い。