「好き」を乗せた紙ヒコーキ




こうやって自分を見直したりすると、自分のダメなところや良いところが見えてくる。



今日1日の中で、反省しないといけないことだって浮かんでくるし、次からは気をつけようって思えるようになるんだ。




だからあたしは、この縁側が好きなんだ。



木のぬくもりと太陽のあたたかさを感じてゆっくりできる、この縁側が。




「亜弥、お隣の空き家にトラックが止まってるわ」



庭で洗濯物を干すママが、庭の茂みの間から隣を覗いていた。


ママは新しい事に敏感。




洋服の流行もだけど、近所の誰かが新車を買ったこととか、誰かが髪の毛を切ったこととか。




どうでもいいことに興味をすぐもって、


すぐ飽きる。




あたしはそれの反対。


洋服の流行は別として、誰かが新車を買おうが、髪を切ろうが関係ない。



っていうか、誰もがそう思うと思う。







「誰か引っ越して来たの?」



「多分そうだと思うわ。どんな人かしら〜?」



ママはそわそわしていて、興奮している。



洗濯物を干すときも鼻歌を歌いながら干していて、なんだかとても可愛い。




< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop