「好き」を乗せた紙ヒコーキ
自転車を漕ぎ進めていると、あたしの家の隣の家が見えてきた。
トラックはもう止まっていなくて、もう引っ越し作業は終わった様子。
お疲れ様です
なんて心の中で言いながらその家の前を通り過ぎ、自分の家の方を見ると、庭の柵の前に2人の男の人が立っていた。
誰だ…?
一人の人は背が高くて遠くから見てもわかる、ふわふわした髪の毛。
もう一人はその人と比べて、背は低めで髪はストレート…かな?
…そうか!親子なんだ!
近づいてくると、ようやくわかる。
背が高い人は大人で、背が低い人はあたしと同い年くらいの人だった。
もしかして、新しく引っ越してきた人…?
引っ越し作業がおわって、ひと段落ついたから挨拶に回ってるのかな。
見かけない人たちだし、きっと新しく引っ越してきた人。
2人だけで越してきたのかな?
家族は他にいるのかな?
気になることでいっぱいだ。