天然王子
突然、紗和が腕を組んで佐竹を睨んだ。
「つーか彼女とかいって、どーせ遊ばれてんじゃないの?あんたなんか暇つぶしだって」
紗和ぁー!!!
それは言い過ぎですって!!!
確かに私も佐竹に彼女なんて絶対おかしいと思いましたけども!!!!
「んー、そうかもな☆」
んで佐竹も認めちゃうの!?
「でも初めて俺のこと好きって言ってくれた子だから…」
そう言った佐竹は本当に幸せそうだった。
「まぁ、本人が幸せならそれでいーじゃん、ねっ」
紗和の肩を叩くと、紗和はなにか不満そうなな顔をしていた。
「ねぇ、紗和やっぱり…」
「絶対絶対絶対違うから!!!!」
紗和は私をすごい形相で睨んでから、教室を出ていった。
ムキになる姿がますます怪しい…