天然王子
苦い恋
すがすがしい月曜日の朝。
いつもは爽やかな小鳥のさえずりが、今日はやけにうっとおしく感じる。
うるさく鳴る携帯のアラームを止めて、また布団の中に体をもぐらせた。
―ドタドタドタ…バタンッ
階段をかけ上る足音がして、勢いよく部屋のドアが開いた。
「おーきーろー!!!」
それと同時にガバッと布団を捲られて、お母さんが耳元で怒鳴る。
「……んー……おかーさん、学校行かなくてもいー?」
「だめに決まってんでしょ!休んでいーのは事故にあった時と40度の熱が出た時だけ!!ほらさっさと起きる!!!」
「……………」
ま、お母さんに休みたいと言った所で無駄だってわかってたけどね。
私は仕方なく起き上がった。
そんなお母さんのおかげ?で私は小中学生の時はずっと皆勤賞だった
それは今現在も進行中。
「ほんとあんたは無駄に健康よね〜」
お母さんがその辺に散らばっている洗濯物を片付けながら言う
ほんと自分でもいやになる
めったにひかない風邪をひく日は、ついてるんだかついてないんだか毎回土日だし…