天然王子
 

「羽矢とこうして一緒に居れるなんて幸せだなぁと思って」

「……………」


私が言うと、王子はパフェを食べる手を止めて、黙って下を向いてしまった。

え、私なんか変なこと言った?


「どうし「ハル、かわいすぎ…」


ボソッと王子が言った言葉は、すぐに私の顔を真っ赤にした。


「えっ…え!?///」

「…早く食べないと溶けるよ?」


そして王子は何事もなかったかのようにまたパフェを食べ始めた。


「だって…!!」


天パっている私に、王子はフッと一瞬、笑顔を見せた。


「思ってること、言っただけ」


あの…すみません

私、溶けてもいいですか?


< 171 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop