天然王子
私はそれを見てほのぼのとした気持ちになって会釈を返すと、それどころじゃなかったことを思い出して直ぐ様壊れたメガネを握り締めた。
「あの、これ…ごめんねっ!
ワザトじゃないんだけど壊しちゃって…こんな状態に…」
私は無惨な姿のメガネを王子の目の前に差し出した。
王子は私が握っているメガネを見ると、まだ眠たそうな目でコクリと1回頷いた。
もしかして…許してくれるの…?
やっぱり王子は想像してた通り、優しいんだなぁ…
「かたちあるものは…いつかは壊れるから」
心が広い!!!
「ごめんね!絶対すぐに弁償するからっ」
「…そんなのいい」
心広すぎ!!!!!!!
感動して若干涙腺ゆるんできちゃったじゃん…