天然王子
天然の王子様
「…なんじゃこりゃぁあ!!」
学校に着くなり、玄関に私の叫び声が響いた。
「さっ…紗和大変っ!!」
「なに、朝っぱらから…」
私は自分の靴箱を指差す
紗和はそれを覗き込んだ。
「なっ…!?」
「なにー、どうしたの紗和ちゃんっ」
さらに佐竹が紗和の後ろから覗き込む。
「えっ…!?」
「あ?どーしたよお前ら何見てんだよ?って…」
さらにさらにその後ろから田熊が覗き込む。
「「「ラブレター!?」」」
3人の声が、ハモった。