天然王子
「よけないの?」
シュンくんが小さく言った。
私は何を言ったらいいのかわからなくて、何度も瞬きをした。
それを見るとシュンくんはお腹を抱えてその場にしゃがみこんだ。
「え?え!?///」
「ぶはっ…冗談だって
マジ、騙されすぎ!」
シュンくんが悪戯っぽく笑った。
もしかして私は…また騙された?
「だっ…だっていきなり!ビックリすんじゃん!!///」
「ごめんごめん」
お腹を抱えながら謝るシュンくん。
明らかそれは笑いすぎです
「だいたい、そーゆーのは好きな子にしなきゃだめなんだからね!!」
「んー、わかってる」
シュンくんはニカッと笑ってゆっくり立ち上がった。
「…時田さんはアイツ好き?」
「うん!!!」
「うわ即答っ」
そう言ってまた爆笑するシュンくん。
"アイツ"は言わなくてもわかる…たぶん王子のこと。
そういえばシュンくんが王子のこと名前で呼んでるとこ、聞いたことないなぁ…